🔷熱中予防について -3- 「1日に体を出入りする水分量」

1日に体を出入りする水分量はどれくらいでしょうか。添付のスライド向かって左側、2.5リットルというのが以前から言われていた数字です。食事や飲料水、体内で作られるものなど様々です。この数字に基づいて、災害に備えてひとり3リットル分の水を備蓄しましょうという根拠にもなっています。ただ、根拠が若干あいまいだったそうです。そして右が2022年に発表された研究結果です。日本と世界の研究者が協力して、世界の23の国、5604人のデータをもとに水分量に関する計算式を作成し、その結果を公表したものです。これによると20~35歳の男性で平均4.2リットル、30~60歳の女性では平均3.3リットルという数字になるそうです。いままでの数字よりも大きいですね。さまざまな条件により量は増減しますのであくまでも目安ですが、水分補給の重要性が分かるかと思います。ちなみにこの研究によると、2.5リットルという数字は90歳代の数字だそうです。参考までに記者発表資料を添付しますので参考にしてください。

 

2023/07/04

1日に体を出入りする水分量
1日に体を出入りする水分量
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記者発表資料
ヒトの体の水の代謝回転量を予測する式を世界で初めて発明.pdf
PDFファイル 1.5 MB


🔷熱中予防について -2- 「水の体の中での役割」

人間の体にとって、「水」」という物質はとても重要です。体からこの水がなくなることで様々な不調が発生しますが、そもそもこの水は、体の中でどのような役割をしているのでしょうか?大きく3つの役割にわけることができます。

① 物質の運搬

② 物質の溶解

③ 体温調整

このようになります。①では血液やリンパ液として栄養や老廃物などを運搬し、②では食事で胃に入れた食べ物を吸収しやすい状態に溶かし、③ではその性質をいかして体温調節に役立っています。体になくてはならない水分、これからの季節はこまめに補給しましょう!

 

2023/07/03

水の体の中での役割
水の体の中での役割


🔷熱中予防について -1- 「猛暑日の推移」

暑い季節になってきました。そろそろ熱中症予防に注意しなければという方も多いと思います。まさに「災害級」と言ってもいい最近の暑さ。昔に比べて暑い日が増えていると感じて調べてみると、気象庁のホームページに右のようなグラフがありました。これは全国で気温が35度以上になる『猛暑日』の推移を表していますが、100年前と比べると確実に増えているのが分かります。様々な原因が考えられますが今後も増えていくことは間違いないでしょう。この暑さに備えるためにも、熱中症予防について正しい知識を持つよう心掛けましょう!